心身症とは
心身症とは
「身体疾患の中で、その発症や経過に心理社会的因子が密接に関与し、器質的ないし機能的障害が認められる病態をいう。ただし神経症やうつ病など、他の精神障害に伴う身体症状は除外する。」
(日本心身医学会 1970年)
心身症としての病態を有する
代表的な病気
1
呼吸器系
気管支喘息、過換気症候群、神経性咳嗽ほか
2
消化器系
胃・十二指腸潰瘍、機能性ディスペプシア(Functional dyspepsia FD)、過敏性腸症候群、潰瘍性大腸炎、慢性膵炎、胆道ジスキネジア、機能性嘔吐、びまん性食道痙攣、食道アカラシア、空気えん下症ほか
3
循環器系
本態性高血圧症、本態性低血圧症、起立性低血圧症、虚血性心疾患(狭心症、心筋梗塞)、一部の不整脈、レイノー病ほか
4
内分泌・代謝系
甲状腺機能亢進症、摂食障害、愛情遮断性小人症、心因性多飲症、単純性肥満症、糖尿病、反応性低血糖ほか
5
神経・筋肉系
緊張型頭痛、片頭痛、痙性斜頸、書痙、眼瞼痙攣、慢性疼痛など
6
泌尿・生殖器系
夜尿症、神経性頻尿、心因性尿閉、心因性インポテンスほか
7
他科
関節リウマチ、線維筋痛症、慢性疼痛(腰痛症ほか)、外傷性頸部症候群、頻回手術症、腹部手術後愁訴、更年期障害、慢性蕁麻疹、アトピー性皮膚炎、円形脱毛症、メニエール症候群、顎関節症、舌痛症など