機能性身体症候群(Functional Somatic Syndrome:FSS)
機能性身体症候群
(Functional Somatic Syndrome:FSS)
症状の訴えや、傷つき、障害の程度が、一貫して確認できる組織の障害の程度に比して大きいという特徴をもつ症候群と定義されています。代表的な病気を下記にあげておきます。この症候群の特徴は、
① 病気が重複したり移行したりする。
② 内視鏡検査、レントゲン検査、心電図、CT、MRIなどの検査では異常が認められない。そのため、症状があるのに「異常なし」や「心因性」、「気のせい」、「ストレス」で片づけられてしまう。
③ 不安や抑うつを伴う頻度が高い。
④ 機能的疾患による症状の頻度は器質的疾患よる症状よりはるかに頻度が高い。
⑤ 患者さんにとって慢性的に続く大変苦痛な病気である。
消化器
過敏性腸症候群、機能性胃腸症
婦人科
月経前症候群、慢性骨盤痛
膠原病科
非心臓性胸痛
循環器科
月経前症候群、慢性骨盤痛
呼吸器科
過換気症候群、習慣性咳嗽、喉頭機能異常症
感染症科
慢性疲労症候群
神経内科
緊張型頭痛
歯科口腔科
顎関節症
耳鼻咽喉科
咽喉頭異常感症、めまい症、耳鳴
アレルギー科
化学物質過敏症、慢性蕁麻疹