脊椎脊髄外科の主な症例(骨粗鬆症による圧迫骨折・椎体骨折)
脊椎 脊髄 外科 の
主な症例
骨粗鬆症 による圧迫 骨折 ・椎体 骨折
超高齢社会化した日本では、骨粗鬆症に伴う圧迫骨折・脊椎骨折が増加しています。転倒などしていないのに、知らない間に骨折していることもあり、「いつの間にか骨折」とも言われています。骨折の程度が軽い場合は飲み薬やコルセットで治る場合がありますが、腰が曲がったり、骨折が治らないまま「偽関節」という状態になってしまい、腰や背中の痛みが長く残ることがあります。変形した骨が神経を圧迫して足のしびれや痛み、麻痺を起こして歩けなくなることがありますので、手術のタイミングを逃さないことが重要です。
手術は症状や状態によって
- ●経皮的椎体形成術(写真19・20)
5㎜の切開から骨セメントを挿入します。痛みが早くとれて、翌日から歩けます。 - ●後方固定術(写真19・21)
不安定な骨を螺子(スクリュー)などで固定します。 - ●椎体間固定術(写真19)
不安定な椎間板に支えを入れます。 - ●骨切り術(写真19)
変形した骨を切って、背骨の形を整えます。
これらの手術を使い分けたり組み合わせて骨折した背骨を安定化します。
主な症例と治療・手術
(写真19)
骨粗鬆症による圧迫骨折・椎体骨折の手術
骨粗鬆症による圧迫骨折・椎体骨折の手術
経皮的椎体形成術
5㎜の切開から骨セメントを挿入します。痛みが早くとれて、翌日から歩けます。


(写真20)
経皮的椎体形成術
経皮的椎体形成術
術前
術後
後方固定+椎体形成
不安定な骨を螺子(スクリュー)などで固定します。

経皮的椎弓根螺子(PPS)併用

以下の補強(棘突起プレート or フック or 椎弓下テープ or 終板貫通螺子)併用
(写真21)
後方固定術(+椎体形成術)
後方固定術(+椎体形成術)
術前
術後
椎体間固定
不安定な椎間板に支えを入れます。
前方椎体間固定+PPS
骨切り
変形した骨を切って、背骨の形を整えます。
骨切り+PS