看護師の「特定行為」の包括同意についてのお願い
看護師の「特定行為」とは
医師の指示に基づいて作成した手順書にそって、看護師が行う診療の補助行為です。この行為は特定行為研修を修了し、専門的な知識・技術を身に付けた看護師が実践可能な診療補助行為です。
看護師による特定行為を実施するメリットは、常に患者さんのそばにいる看護師が、医療チームの一員として状態に応じて適切な医療を迅速かつタイムリーに提供することです。また、患者さんやご家族の立場に立った説明ができ、「治療」と「生活」の両面から支援することができます。
特定行為の実施について
当院では、この研修を修了した特定看護師が、20 行為の特定行為を実施しています。
- 区分
- 特定行為
- 呼吸器(気道確保に係るもの) 関連
- 経口用気管チューブ又は経鼻用気管チューブの位置の調整
- 呼吸器(人工呼吸療法に係るもの)関連
- 侵襲的陽圧換気の設定の変更
非侵襲的陽圧換気の設定の変更
人工呼吸管理がなされている者に対する鎮静薬の投与量の調整
人工呼吸器からの離脱
- 呼吸器(長期呼吸療法に係るもの)関連
- 気管カニューレの交換
- ろう孔管理関連
- 胃ろうカテーテル若しくは腸ろうカテーテル又は胃ろうボタンの交換
- 栄養に係るカテーテル管理
(中心静脈カテーテル管理)関連 - 中心静脈カテーテルの抜去
- 栄養に係るカテーテル管理
(末梢留置型中心静脈注射用カテーテル管理)関連 - 末梢留置型中心静脈注射用カテーテルの挿入
- 創傷管理関連
- 褥瘡又は慢性創傷の治療における血流のない壊死組織の除去
- 創部ドレーン管理関連
- 創部ドレーンの抜去
- 動脈血液ガス分析関連
- 直接動脈穿刺法による採血
橈骨動脈ラインの確保
- 栄養及び水分管理に係る薬剤投与関連
- 脱水症状に対する輸液による補正
- 術後疼痛管理関連
- 硬膜外カテーテルによる鎮痛剤の投与及び投与量の調整
- 循環動態に係る薬剤投与関連
- 持続点滴中のカテコラミンの投与量の調整
持続点滴中のナトリウム、カリウム又はクロールの投与量の調整
持続点滴中の降圧剤の投与量の調整
持続点滴中の糖質輸液又は電解質輸液の投与量の調整
持続点滴中の利尿剤の投与量の調整
特定行為実施に対する同意について
上記にお示しした特定行為実施へのご協力に関しましては、包括同意をもって、ご了承頂いたものと判断させて頂きます。ご同意頂けない場合は、当該病棟の看護師長または入退院支援センターまでお申し出ください。ご同意頂けない場合であっても、治療及び看護上の不利益を被ることはありません。患者様の個人情報につきましても、適切に管理致します。
特定行為の実践に関して、ご質問・ご意見やご相談がございましたら、主治医や看護師、お近くの職員へ、お気軽にお尋ねください。また入退院支援センターにおいても、対応しております。ご理解とご協力をお願い致します。
ご案内
特定看護師における制度や内容について詳しくお知りになりたい方は以下をご確認ください。
特定行為に係る看護師の研修制度:厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000077077.html(外部リンク)
特定行為研修制度とは:日本看護協会 看護師の特定行為研修制度ポータルサイト
https://portal.tokutei-nurse-council.or.jp/about/(外部リンク)